Blue Moon
襖の隙間から射し込む光で目を覚ます

隣には黒崎さんが静かに寝息を立てていた。

お仕事忙しいだなぁ。
黒崎さんの眉間には皺がよっていて険しい表情だった


「お疲れ様です。」

寝ている黒崎さんの耳元で私は呟く


黒崎さんを起こさないようにそろりとベッドを降りる。


襖を開けて長い廊下を歩いて洗面所に向かって顔を洗う


朝の空気を感じながら黒崎さんの部屋を戻っていると前から秋さんが歩いて来るのがみえた


「おはよう。月海ちゃん」


「おはようございます、秋さん」


いまだに敬語じゃない秋さんに慣れてなかったりする


「もう少ししたら時雨のことを起こしといて貰えるかな?」


「わかりました」


そう言った私を見て笑うと横を通りすぎて行ってしまった秋さん
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