Blue Moon
もう、寝てしもーたやろか、月海ちゃん。

ゆっくり自分の部屋の襖を開ける


もぞもぞと動いている自分の布団。


「月海ちゃん。まだ寝てへんかったんか?」


ベットに腰をかける俺。


ビクッと体が揺れた後、恐る恐る顔を出す月海ちゃん。

「…はい。」


「黒崎さん、風邪ひきますよ?」

起き上がった月海ちゃんが俺の前に立って髪をわしゃと拭いてくれる。

あかん!

なんか月海ちゃんめっちゃええ匂いするからよけい恥ずかしいんやけど。

「ありがとーな。」

俺は照れているのがばれないように落ち着いて言った。


「ふふ...」


いきなり笑い出す月海ちゃん。

「な、なんや?」


「黒崎さん、かわいい。」


可愛いって何やねん。
俺は少しムッとした

「男に可愛いとか言うな」

俺は仕返しに月海ちゃんを抱きしめる

「これでも俺に可愛いっていえるんか?」


びっくりしすぎて固まっている月海ちゃん

「あ、あの!」


今度はあたふたしだす月海ちゃん、俺はそれが面白くて

「ふ...ははは!」

笑ってしまったんや。

なんぼおもろいねんこの子。
こんなに笑ったんはいつぶりやろか

「ごめんごめん。ちょっとからかい過ぎたわ」

月海ちゃんをゆっくり立たせてあげる

「もう。からかわないで下さいよっ」

ほっぺを膨らまして怒る月海ちゃん。
そんな顔しても可愛いだけやねんけど...

布団に入って拗ねる月海ちゃん


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