クラスゲーム
「ごめん〜、メイクに時間かかっちゃってぇ〜。」


そう言って髪の毛の先をクルクルする心愛は確かにメイクはバッチリ決まっている。


呆れて溜息しか出ない。


と同時に横でたかしが立ち上がった。


「お前何考えてるんだ。なにか重要なことがあるから呼び出しがあったに決まってるだろ?そんなメイクなんてしてる場合か。」


私が言いたかったことを全部早口で簡潔に言ってくれた。


「だってぇ…。メイクしないと恥ずかしいじゃん?オシャレしなきゃだしぃ。」



一体何を言ってるんだろう。昨日少しは見直したと思ったのに全くそんな気持ちはなくなったよ。


「テメェなんぞは春香に比べりゃメイクしたところでなにも変わらねーんだよ。」


あらら、またこれは言い合いが始まる予感。


賢斗はこのやり取りに飽きたのかもうソファに寝っころがって寝ようとしている。


「ちょっと話始めていい?」


いつまでも心愛のくだらない話に付き合ってる暇はない。


私たちはもうすぐ死ぬんだから。


それから昨日あったこと全てを話したけど誰も分からないといった様子で困っている。


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