mariage~酒と肴、それから恋~
このお店に通うようになって2年が過ぎた。


何気なく店の前通ったのが始まり。


そそられる匂いがするなぁ~って店の表看板見てたら、大将に『入ってって!良い鰹入ってるよ!』って声かけられて。

いや、でも、一人だし、躊躇するし。


『一人なんで…』って断ったら、『女の子一人大歓迎!!鰹のタタキ、うちは本格的に藁で焼いてるよ!』って。


それ聞くと興味湧いて、半ば押しきられて人生初お一人様でカウンター飲み。


コワモテだけど、笑顔が可愛くて愛想良い大将は、一人の私を気づかって話しかけてくれたりして意外と楽しかった。


明るい店員さんたちが多い中で、じゅんくんはどちらかといえば落ち着いた感じ。


大将との話の流れで、じゅんくんが2こ下だってことが判明した。

私が3年のとき、1年だったんだねぇ~って盛り上がって。


料理はホントに美味しかったけど、これっきりかなって思ってた。


でも、1ヶ月後くらいに、また店の前通ったとき。

のれん出してたじゅんくんが、私の顔を覚えてくれてて、気を良くして、せっかくだからまた入った。


そのときじゅんくんが焼いてくれただし巻き玉子。

日本酒と合わせて、衝撃的に美味しかったなぁ。
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