復讐
「乗らんと…。うちここに来れて嬉しかった」

「…珠樹ちゃん…」

聞いたことのない声が私たちの周りに響いた。

「…え?歩美ちゃん?」

「…ありが、とう」

最後の最後に歩美ちゃんが声を出してくれた。

私はそれが嬉しくて、我慢していた涙が溢れ出してきた。

「歩美ちゃん、声出してくれてありがとう」

「珠樹ぃ。泣かれたらこっちまで泣いてしまう~」

「莉琥…、ごめんね?」

『ドアが閉まります。お気をつけください』

プシュ-

「ばいばい」

「さみしい、メールしてね?」

「まだ一緒にいたかったな」

嬉しくて、1つ1つの言葉が。涙は止まらない。

「…さよなら」

振り絞って1つの言葉を出す。

このとき、5人の少女の流した涙はとてもきれいではかなかった。



―さよなら―

この言葉を最後に私は5年間いたことろを出た。


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