好きな人~忘れられない恋~
11歳
11歳. 冬

2月26日 瑠南に呼ばれた。
『柊弥が叶音の事好きって。叶音はどうおもっとんの?』
柊弥のことは友達だと思ってた。
『嘘つけ。そんなわけないやん笑』
ありえないでしよ。だって柊弥は真結の事が好きで、、、 えっ。なんで。
『ごめん、理解出来やん。』
私は柊弥の気持ち何も考えてなかった。
柊弥は瑠南にキレた。
『なんで勝手なこと言うんや。』
その日、柊弥は荒れてた。ずっと廊下に居て、私と顔を合わせてはくれなかった。
私と柊弥はそれから一週間会話がなかった。

3月17日 児童会選挙の立候補を決める時間だ。
柊弥は男子役員に立候補した。
『なー、推薦責任者って女子でもええの?』柊弥は先生に聞いた。
『いいよ。あ、頼まれた人は強制だからね』先生は言った。
『じゃ、よろしく』って肩に手を置きながら柊弥は私に照れながら言った。
この前まで怒ってたのにどーして?
嫌いになったんじゃないの?
、、、推薦責任者って人前で話すんだよね、人前で話すの苦手だな。そう思いながら
『あ、うん。よろしく』そう答えた。
放課後、私は友達と家に帰った。
『バイバ-イ、まだ明日ね!』
宿題をするために部屋に行こうとしたとき
(ピンポーン)
誰だろ。
『柊弥です。少しいい?』
『うん。どーした?』
『俺、ここに引っ越すかもやから部屋どんなんか聞きたかったんさ』
『そーなん?でも、柊弥の家族で住むの狭いと思うけど、、、』
『ねーちゃん家出るから、3人で住む』
『なるほどね、じゃ大丈夫やね』
『おう』
『じゃ、勉強あるからバイバイ』
『あ、あのさ。 俺と付き合ってくれへん?』
『え?いいけど』
『、、、//じゃ。また明日』
『うん。また明日』
初めての告白で戸惑ってどう返事したらいいか分からなかった。
その日から1週間私達は恥ずかしくて話さなかった。

3月24日 児童会役員選挙。
男女のペアは珍しいため、周りの反応がうるさかった。
落ち着いて私達の番まで待った。
緊張したけど何とか終わった。

放課後、柊弥に呼ばれた。
『今日はありがとう』
『いいえ』
『あのさぁ、、、』
『ごめんっ。柊弥と別れたい』
『なんで?』
『1週間何も話さんだし、付き合うって難しいなって思ったから。柊弥とは友達のままがいい』
『そっか』
『本当にごめん』
『ううん、大丈夫 今までありがとう』


そうして私達の冬は終わった。
春休みに入り、1度も話さないまま
6年生になった。
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