空へ


最近は、雨の日も泣かなくなった。

空が生まれる前までは、君を思い出していた。

でも、空が生まれて私がしっかりしなきゃって思ったんだ。

私は、もう振り返らない。

翼との思い出は、色褪せないように全てしまい込んだ。

もし、空に好きな人ができて、その人と結ばれる時は、翼、見守ってあげて。

だからもう・・・

「泣かないで・・。」

空を見ながら呟いた。


それでも止まない涙に思わず外に飛び出した。

そして叫んだ。


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