鏡花水月




「そんなのしらねぇよ。鏡花のやつらに言いやがれ。選んだのはキングなんだからよ」


そう、説明する気はないんだね。

まぁそのうち分かるだろう。

入ってたとしてもぬければいい。

そしてキングという人に文句を言ってやるっ


「わかりました」


そういいながら指定された席に着く。

淡々とホームルームが進められていく。

辺りを見渡すと、聞いていない人が多いようだ。

それに少し個性的な人が多いような・・・




・・・私、無事に高校生活を送っていけるのかな。

いやっ最初からそんなんじゃだめだよね。まずは友達作りだよね!

あそこの二人とか真面目そうでいいひとそうじゃん!





ふと出てきた疑問を頭の隅に追いやり、違うことを考える。

まさか、予想が当たっているとは、今の私は知らないけれど。





気づくまであと少し。





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