上司がキス魔で困ります

「はぁ……」


 不思議に思いながらミンティアを受け取り、口の中に放り込む。


 銀ダラの後味が完全に消え、駅の裏手のロータリーに出たところで、

「春川くん」

 立ち止まった課長は私の腕をつかみ引き寄せた。


「かちょ……?」


 振り返ると、音羽課長は私の腕をつかんだまま、覆いかぶさるように顔を近づけてくる。


 あっ!と思った瞬間に、唇がふさがれていた。


「……ガム食ってたら、キスしにくいだろ」





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