上司がキス魔で困ります

 びっくりして体を引こうとしたけれど、課長の両手はしっかりと私の頰を包み込んで離さない。

 それどころかキスはどんどん深くなって、喉の奥に縮こまった私の舌を課長の舌が絡めとる。

 噛んだかと思ったら、今度は甘く舌で撫で付ける。

 そうやって散々いたぶるようなキスをして、課長は唇を外し満足げにささやいた。


「ごちそうさま。その反応、なかなかおいしかったよ、春川くん」


 まさかの美味発言。何て奴だ。


 だけど頭がぼーっとして力が入らない。

 口の中はかすかにコーヒーの味がする。
 課長が飲んでたから……。


 体から力が抜けて、そんなつもりがなくてもずるずると課長にもたれかかってしまう。


 こういうの全然わかんないけど……もしかして課長はめちゃくちゃキスが上手なのではないだろうか……。



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