俺様同居人と××関係!?
4.(続)
 
「彩音さーん!」
「彩音―!」


「みんな、おはよう」


と笑顔を見せる私の心中は、そりゃ穏やかじゃなかった。


「(ちょっと! 今わたしのこと呼び捨てにしたでしょ!?

誰だよ、私はアイドルじゃないっての!)」


ふと、師匠は大丈夫かな?と周りを見渡す。すると、遠くの方にポツンと立っているのが見えた。

ファンの一人が、私のことを書いたプラカードを持っていたので思わず読んでいたらしかった師匠。


だけど、その後がすごかった。


まるで弾かれたように体に力を入れ、


「どけ!」


と人ごみの中をかき分けて行く。
 
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