*ハツコイの味*-空色のキミに-
ガッッ!
私は残っていた最大の力を振り絞って瑠花ちゃんの制服を掴んだ。
   


瑠花ちゃんの歪んでいた瞳はほんの少し戸惑いの色を見せた。   



「っ?!何すんのよ!」 

「………。」 



何…?
そんなの決まってるよ。
   


「ーーーーあんたなんかに命くんは例え私がどんなになってでも、渡さないってことだよっ!!!」 



ーーーーあぁ、…。
やっと自分の気持ちに素直になれた。




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