*ハツコイの味*-空色のキミに-
「俺のせいでっ…あんたに大ケガさせて…。」


「…。」        


言葉がでない。
今までにこんなにも悲しそうな顔をする命くん、見たことない…。


「ほんとにっ…俺はダメなやつだな…好きな女もこんな目に合わせて…。」



悲痛な声が掠れる。

違う、違うよ…命くん。
命くんはダメなんかじゃない、私を守ってくれたよ。



命くんは私の…。









    


「命くんは…私のヒーローだよ…」



痛みで声が出なくなった私は今、伝えたいこと、伝えなきゃいけないことを言葉にした。
 



私のヒーローと言う言葉に命くんの空色の瞳は大きく揺れ動く。



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