*ハツコイの味*-空色のキミに-
伝えられた。

やっと、やっと…





伝えられたよ…。




伝えることのできた安心感から体にこもっていた力が抜けていく感じがする。  


スーっした感覚は意識をも落としていった。


 
(やば…い、眠…い…)


命くんの表情がだんだんと霞んでいく。
意識の端で見えたのはーー…。




キミの青い空色の瞳。



意識の端で聞こえたのはーー…。



私を呼ぶ、キミの声…。



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