奥さんの身柄、確保!
その直後ーー
バタンッ。
部屋のドアが荒々しく開いた。
「…チックショウ‼……テメエっ」
私を抱く柿田巡査の背後に、キラリと光る刃物の光。
何か訳のわからない叫び声を上げ、男がそれを振り回しながら突進してくる。
「キャアアアアっ‼」
叫んだ私を、柿田さんの大きな背中が庇った。
「この…よくもタブらかしやがって…ボクの…」
「柿田さんっ、危ないっ‼」
男がナイフを振りかざす。
私は思わず目を閉じた。
ガタガタっ、大きな音、争う声。
叫び声。
そして終わりに、どちらかの憐れっぽい悲鳴。
…最後にニッと笑った柿田巡査の顔が、亡きヒトの最後の笑顔と重なって瞼に浮かぶ。
イヤ、あなたまでそんな……絶対にイヤ‼
あたりはしん…と静まった。
恐る恐る目を開け、私はホッと胸を撫で下ろす。
柿田巡査が黒のパーカーの男に跨がって、後ろ手に取り押さえていたからだ。
格闘の末とみえ、犯人の男はヒィヒィと憐れっぽい嗚咽を漏らしていた。
バタンッ。
部屋のドアが荒々しく開いた。
「…チックショウ‼……テメエっ」
私を抱く柿田巡査の背後に、キラリと光る刃物の光。
何か訳のわからない叫び声を上げ、男がそれを振り回しながら突進してくる。
「キャアアアアっ‼」
叫んだ私を、柿田さんの大きな背中が庇った。
「この…よくもタブらかしやがって…ボクの…」
「柿田さんっ、危ないっ‼」
男がナイフを振りかざす。
私は思わず目を閉じた。
ガタガタっ、大きな音、争う声。
叫び声。
そして終わりに、どちらかの憐れっぽい悲鳴。
…最後にニッと笑った柿田巡査の顔が、亡きヒトの最後の笑顔と重なって瞼に浮かぶ。
イヤ、あなたまでそんな……絶対にイヤ‼
あたりはしん…と静まった。
恐る恐る目を開け、私はホッと胸を撫で下ろす。
柿田巡査が黒のパーカーの男に跨がって、後ろ手に取り押さえていたからだ。
格闘の末とみえ、犯人の男はヒィヒィと憐れっぽい嗚咽を漏らしていた。