【完】音にならない“好き”をキミだけに。

#2



#2


「真白!よかった!!」

「さんきゅ、敦弥。でも、とりあえず離れて」


佐倉と無事、もう1度想いを伝え合えた次の日、教室に入るとすぐ敦弥からの熱い抱擁を受けた。


…なんで、朝から敦弥に抱きしめられないといけないんだよ。結構不快です。


「佐倉も早く学校来れるといいな」

敦弥はようやく俺から離れてくれて、その後真剣な顔になりそう言った。


佐倉は1週間後から学校に来れるようになるらしい。


佐倉の右耳はいつ聞こえるようになるか分からない。



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