ティアラ

美容の神様、ありがとうございます。

やっぱり、あたしは選ばれた女なのかもしれない。



「……付き合ってあげる」

気が付けば、涙がポロポロ溢れていた。

メイクが崩れたあたしを見て、深町は微かに口元を緩めていく。


今日、初めて見た笑顔。

……あたし、この表情に弱いかも。
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