ティアラ
その場に座り込む、あたし。

「どおりで色気がないわけだ」

深町は緩めていたベルトを、元に戻していく。

地面に手をついて呆然とするあたしは、何か言い返すこともできない。

「何か企んでたんだろうけど、昨日の今日でそんな下手な芝居にのるわけねーだろ。単純すぎるんだよ、ばーか。てか、香水ふりすぎ。臭くてのどが気持ち悪いし」

しゃがんだ彼は座っているあたしに、冷めた声でそう告げる。

え……、何?

全部ばれてたってこと?
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