あなたに恋をしたらダメですか?
*大好きな人と、温泉旅行に行くことになりました
陽悟さんと〝交際〟を始めてから一ヶ月が経った。


あれから陽悟さんとは仕事終わりにデートしたり、陽悟さんがYUKIに来たり私がブリーズに行ったり。


喧嘩もすることなく、デートを重ねていった。そんな今日も私の仕事終わりにデートをする約束をしていて、お好み焼き屋さんに来ていた。


「りょ、旅行ですかっ?!」
「うん、嫌?」


お好み焼きを焼いてる間に、突然陽悟さんが「旅行に行かない?」なんて言ってきて、つい叫んでしまい陽悟さんは少し寂しそうに笑った。


「いや、嫌ではないけど…。私、初めてだし…」
「大丈夫、俺も初めてだから。って、信用してないでしょ?」


何か陽悟さんが言うと嘘っぽくなるのは、本気の恋がなかったにしろ、たくさんの女性とは付き合ってきてるからなんだと思う…。


「あのねぇ、ちゃんと付き合おうと思ったのは咲世が初めてなんだから仕方ないだろ?」


陽悟さんは、すっかり私のことを〝咲世〟と呼ぶようになった。


あと変わったことと言えば、私がたまにタメ口で話せるようになったことと──


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