ぬり絵 -花言葉でラブレター-

……知らなかった


毎日ここに来る僕は嫌がられているものだと思っていた。


それでも1日でも休んでしまったら


2度と来れなくなりそうで


心の支えがなくなるのが嫌だった。


自分の考えを押し付けているだけだと思っていた。



鈴菜のためにもなっていたんだな……



そう思うとすごく嬉しくなる。



「私を1番助けてくれている人はもしかしたら柊也かもしれないね」



ふわりと笑う


鈴菜の微笑み



僕の心が揺れる


何かに締め付けられたみたいに心臓が痛くて


なのに気持ち悪くなくて


どくん…どくん…


いつもより心臓が速い気がする


そうなるきっかけはきっと
鈴菜からあたたかい言葉とともに送られたあの笑顔だ。




なんなんだよこれ……



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