青い春は紅く滲む。
エピソード4

 「君に似合うと思ったんだ。」


 それは、君の誕生日。
僕は、ペンダントを渡した。
小さなピンクの石がついた、
月の形のペンダント。
つけてあげると、君は目を
うるうるさせていた。
宇宙みたいに、
吸い込まれそうな瞳だった。


 その瞳に見つめられて、
僕はプレゼントをもらうよりも、
嬉しい気持ちになった。
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