次期社長の甘い求婚
「明日も頑張らないとな。……いや、これからもずっとだ。美月のヒーローでいるためにも」


歯ガ浮いちゃうような恥ずかしいセリフも、神さんが言うとサマになってしまうから不思議だ。

そしてまんまと言われて私はときめかされてしまっている。


小説や漫画で描かれている胸キュンシーンの一部のようなシチュエーションと、登場する王道ヒーローのような彼の言動に――。


「帰ろうか」


にっこり微笑むと、私の手を引き歩き始めた神さん。


そんな神さんに私は手を引かれるがまま、ついていくだけで精一杯だった。



神さんのことが好き。

好き、だから神さんのことを幸せにしてあげたい。


私も伝えよう。

彼が私に伝えてくれたように、自分の気持ちをすべて……。



神さんが運転する車で送り届けてもらい見送った後、心の中で強く誓った。
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