幼なじみが父親宣言。
幼なじみが旦那様!?

いやいや!まだ早いって!

「Happy Birthday!!」

パンッ!パーンッ……!

と、私とお母さんが、クラッカーを鳴らす。

ケーキに立てられたロウソクの火を、智史が吹き消した。

パチンッ……と電気を点ける。

「おめでとう、智史」

「おめでとう、智史くん」

「……ありがとう」

智史が、照れながらペコッと頭を下げた。

「はい!プレゼント!」

私は、綺麗に包んであるプレゼントを渡した。

「はい、智史くん♡」

お母さんも、同じくプレゼントを渡す。

「ありがとう。開けてもいい?」

「どうぞどうぞ!」

ガサガサ……と開けて出て来たのは、私からは「腕時計」、お母さんからは「ネクタイピン」だった。
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