幼なじみが父親宣言。
そっか……。

言われて初めて気が付くなんて、なんて大バカなんだろう。

私は、智史の事がずっと好きだったのか。

そう思ったら、智史の笑顔ばかりが頭に浮かんで来て、心がポカポカと温かくなる。

でも、今更こんな想いに気付いても、どうしようもない。

だって、3日後には、智史は私のお父さんになってしまうんだから。

好きだと自覚した瞬間に失恋なんて、なんとも笑える。

「折角気付けたのに……」

ザァッ……と風が吹き、桜の花びらが宙を舞う。

私の声は、その花びらと一緒に、風が何処かへと運んで行ってしまった。
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