吸血鬼に甘い鎖を
「そっかぁ、柚王くんかぁ。
一瞬黒斗くんかと思ったんだけど」



黒斗=クロト。



神崎 黒斗 で通ってます。



「…うん、私も」



ちら、ってクロト君を見てみた。





特別何の興味も示さずに
ずーっと寝ている。





…やっぱり昼間は疲れちゃうんだね。






夜のほうが元気そうだし。






クロト君と王子の座を
競ってる(?)柚王くんは
立ち上がって一礼した。






「僕でこの役ができるかは
わかりませんが…


精一杯やりたいと思います」



その瞬間の天使の笑顔に
みんなやられてしまったみたいだ。










「こりゃ姫役の人、気の毒だね」







「そして、
姫:リアラ をやるのは…」


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