恋に目覚めたシンデレラ

「すみません。そういう事だとは思わなくて」


「沙織ちゃん?」



「西園寺さんとちょっとした行き違いでもあったのかなって思ったんですけど……もっとデリケートな話しだなんて思わなくて……場所を変えましょう。良かったらあさって仕事が終わったら家に来ませんか?」


「沙織ちゃんのところ?たしか家族と一緒に住んでいたんじゃなかった?お邪魔するなんて悪いしいいよ」


「それが、あさっての夜は私一人だけになるんです。父と母の知り合いが亡くなったらしくて手伝いもかねて向こうに泊まって来るからいないし話しも落ち着いて出来ると思います。良かったら泊まっても構いませんよ」


「そうなんだ。でも週末だし歯医者の彼氏さんと会うんじゃないの?」


「彼は同じ歯科医同士の集まりがあるらしくて週末は逢えないんです。葵さんがもう相談はいいっていうならそれでもいいから泊まりにだけ来ませんか?葵さんと女子トークしながら一晩過ごすのもいいかなぁと思ったんですけど……」





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