初恋シリーズ
私の中で先輩との思い出はかけがえの無いものになっている。


生徒会に入る前、私は図書委員をしていた。


たまたま私が書くことになった図書だよりを見て先輩が

私をぜひ生徒会へと誘うもらうまで入る気なんて微塵もなかった。


頼みにくる先輩に申し訳がなくて流れで承諾し、今に至る。


最初は書記ではいったものの、次の選挙で私は生徒会長になった。


流れで入ったとはいえやりがいと居場所があり、先輩には

本当に感謝している。


語るようなきっかけはなく、先輩のことは気付いたら好きだった。


流れていく月日の中でなれない仕事を懸命に教えてくれる先輩を

私はいつの間にか目で追っていた。


そんな先輩とも今日で最後だ。


生徒会にOB、OG会なんてない。


「会長。もうすぐ先輩たちくるそうです。」


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