アネモネ
タイトル未編集


「好き」
そっと声に出して囁いてみても、君の耳には届かない。
君に追いつこうとして伸ばした手は、君を掴むことはできず空を切った。
空から降ってくる雨が肩を濡らす。
雨と一緒に頬に流れる一筋の涙はほんのり温かかった。
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