Doll・Curse
数日が経った。

深雪は祖父母の死と火事の件を知った。

夏音は何事もなく部活に勤しむ。

雛はポストの中に手紙が入っていることに気づいた。
中を見てみるとあの人形からだとわかった。

「・・・」
雛は背筋に寒気を感じた。
あの人形はまだ動いてる?

『明日の夜、最後の殺し合いをしましょう。晃教森にきて
そこなら他の人間に気づかれにくいと思うの』

ナイフ、スタングレネード、特性エアガン、ワイヤー、火炎ビン
前回と同じ武器に加え
他のものも持って行くことにした。



人形は待つ
自分に唯一大ダメージを与えた敵を殺すために

雛は晃教森へ向かう
自分や友人に害をもたらす元凶を殲滅するために

某日某時

両者は向かい合う。

「バイバイ、楽しかったよ。」
人形は一言呟く。
それに応えるように雛は一言
「ええ、さよなら」
そのやり取りが終わると同時に戦闘が開始された。

雛の両手にはナイフ
人形の持っている武器はナイフでもバールでもなく金属バットだった。
リーチではナイフやバールよりも勝る。
「!」
雛はそのことに気づくと人形から距離を取る。
すぐさま、左のナイフをエアガンに変える。
パァン、パァン
二発牽制弾として撃つと
スモーク弾を人形の足元へ撃つ。
煙が晴れると雛はそこにはいなかった。
「『かくれんぼの始まりでぇす』ってか雛ちゃぁぁぁぁぁぁんよぉぉぉ。」
人形は叫ぶとすぐに雛を探しだした。
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