Doll・Curse
#002
2章は雛と人形の最終戦争の話から・・・



雛は隠れるのは得意だ。
休日には友人や他人の行動を気づかれずに追いかける遊び。
彼女はストーキングごっこと呼んでいる遊びをよく行う。
気配の消し方はお手のものだ。
しかし、今回の舞台は森の中だ
つまり、歩けば足跡ははっきりと付き、木に登れば樹皮は剥がれる。
森の中というのはいかに痕跡を遺さずに移動するかが肝心だ。


だから、雛は匍匐前進の態勢で茂みに隠れる。
晃教森は比較的広くない


雛は常に視界に人形をとらえている。
しかし、40メートルは離れているので雛のエアガン(ハンドガン)の有効射程距離を越えている。
そこで、使用するのは射程距離が長い武器、つまりライフルだ。
雛は改造したエアガン(ライフル)を構え照準を人形に合わせる。
人形が背を向けた。
刹那
指に掛かった引き金を引く。
ダァン
人形に向かって弾が飛ぶ。
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