愛しすぎて。



「かっこいい事言うね~!!!
やっぱ尚くんがモテる理由わかるなぁ。

亜由紗ちゃんが羨ましいよ。 」



「いや、ちっともモテませんから(笑)

それより先輩の恋愛はどうなんですか
教えてくださいよ。」


そういうとみるみる先輩の顔が赤くなっていく。




「いやっ…私は勝手に好きなだけだし。
何にもっ…。」


焦っているその姿に心から可愛いと思った。



「先輩好きな人の前で素直になれば何も問題ないっスよ。」



「なっ何が」



「先輩の素直な所を見て好きになんない奴いないと思います。」



「ほんと…

じゃあ…頑張ってみようかな。」



「頑張ってみてくださいよ。
俺も誕生日に亜由紗と楽しく過ごせる計画立てるんで、一緒に頑張りましょう!!」



「うんっ!そうだね。」




そう言った先輩の顔は本当に女の子で。


先輩の恋が叶いますように…


俺は心の中でそう祈った。




先輩とわかれた後着替え、荷物を持って教室に向かう。



「尚輝っ。」


名前を呼ばれた方に目をやると、そこには亜由紗がいた。





< 7 / 87 >

この作品をシェア

pagetop