龍神×紅蓮
バァンッ
「希!!」
壊れるんじゃないかって思うくらい、激しく開いたドアと共にあたしを呼ぶ声。
聞き覚えのあるその声に、ゆっくりと振り向くと…
「清羅…」
息を乱した清羅がそこに立っていた。
お客さんって、あたしを助けに来た清羅達の事だったのか。
来る事を分かっていたから、光輝はあんな事を…
清羅は、あたしの姿に驚いているようで、一度目を大きく見開いた。
しかし、その表情は一瞬で、すぐにスッと細められ、光輝を睨んでいた。
「久しぶりだね清羅、元気だった?」
睨まれてるのには動じず、呑気に話してる。
清羅はそんな光輝を無視して、あたしに近付いてくると、腕を引っ張ってあたしを光輝から離すと、自分の着ていたジャケットをあたしに掛けた。
「希は返してもらう」
低く怒りのこもった声で言い放つ。
「もう2度と俺らの前に姿を見せるな」
「俺だってそのつもりだったよ、でも希が…」
「はぁ?」
光輝はまたいらない事を…
当の本人はニヤニヤして楽しんでるし、清羅は"お前何言ったんだ"って感じで睨んでくる。
「何だっていいでしょ。確かに、光輝の事は一生許さないと思う。でもいつまでも引きずってちゃ、いつまでも変われないからさ」
あたしのその言葉に清羅はぐっと黙った。
その時だった。
「希!!」
さっきの清羅同様、すごい勢いで飛び込んでくる聞いた事ある声。