ある日、パパになりました。

優羽、最大のピンチ

そうして、連れてこられたのがファミレスなわけで。やっと、最初の文の場面に戻ることになるわけで。いや〜長かった。
「お待たせしました。カルボナーラとミートスパゲティと日替わりランチとチキンドリアです」
自分達が頼んたものが来たのだが、ここで気になることが一つ。
「編集長。どうして俺の服を掴んでいるのですか?」
「それは、秘密じゃ」
「さいですか」
「「「「いただきます」」」」
四人同時に食べ始める。
俺はもちろんカルボナーラで、アリスがミートスパゲティ、颯斗は日替わりランチ、編集長はチキンドリア。他の三人が
半分程食べ終えたところで、ずっと疑問だったことを一つ。
「今日は、まさかとは思いますが、ファミレスでランチするだけなんですか、編集長」
「なに言っているのじゃ、この後行く場所への腹ごしらえに決まってるじゃろ」
ですよね〜やはり、このまま食べ終えて、解放とは行かないらしい。予想はしていたから、ショックは少ない。問題はこの後行く場所なのだ。まぁ、そっちの方も予想はついているんだけど・・・当たって欲しくない。
「それで、この後行く場所って・・・」
「遊園地じゃ!今日はわしとデートするのじゃ?」
・・・・・・いやだ。行きたくない。お願いだから遊園地だけは。ほかのとこにしてくれ。そう強い思い、アリスへアイコンタクトしたが……目を逸らされた。ああ、終わった。さらば、俺の人生。一人、ショックで立ち直れない俺。と、その時、颯斗はあることに気が付いた。
「あれ?それじゃあ、僕とアリスちゃんはどうしたらいいんですか?」
そうだ、よく考えたらアリスと颯斗がいるじゃないか⁉よかった、助かった。しかし、喜びとは長く続かないもので、
「そうじゃなぁ。帰ってもいいし、付いてきてもいいぞ。じゃが、付いてくるなら、別行動でよろしくじゃ」
お願い二人とも、帰るって言わないで!
「別行動ですか……アリスちゃん、どうする?」
悩む颯斗はアリスに意見を求めた。
「私は帰るかな。色々したいことあるし」
えっ、アリス、まさか。裏切るの?嘘ですよね?
「じゃあ、僕も帰ろうかな。頑張ってね、優羽」
えっ、ちょ、二人とも帰っちゃうの⁉お願いだから、一人にしな――あ、別行動なら結局一人じゃん。最初から逃げ道なんてなかったのか。その後、食べ終わった4人は編集長のおごりでお開きとなった俺以外は。

遊園地についたのは三時ごろ。葵に、七時までには帰ると連絡したし大丈夫。問題は――編集長だ。どうする。めっちゃウキウキなんだけど……。
「優羽。今からわしのことは、夢歌と呼ぶんじゃぞ。わかったか?」
「は、はい!編集長!」
「違う!夢歌と言っているじゃろ!」
「すみません……」
「それと敬語も禁止じゃ。なんたって、今からわしらは、カップルじゃからな」
「………はい?」
そういって編集長変わって夢歌は、
「最初はどれで遊ぼうかのう…」
と、楽しそうにはしゃいでいるその姿に、仕方ないな付き合うかと思う俺だった。

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