ヲタカレ。〜デキる先輩の秘密〜









日曜日、柏木さんに言われた時間に、新幹線の駅に到着する。

デートと言われて少し張り切りすぎたかもしれない。

あたしは甘々ワンピースに、スプリングコート。

仕事用の服はスーツケースに詰め込んだ。





駅についてふと思った。

この前見た、柏木さんの私服。

ありえない、ギャグとしか思えない服を着ていた。

まさか、あんな服で来るんじゃないよね?

……いや、大いに考えられる。

嫌なの?

嫌じゃない。

だけど、きっと大注目で恥ずかしい。





そう思ったけど……




「なな南條さん!」



あたしの前に現れた柏木さんを見て、目を疑った。



< 131 / 290 >

この作品をシェア

pagetop