よく分かる桃太郎の攻略法
「…って、んな訳あるかぁぁあっ!」



人間。

思考を超えた事象が起きた時に声は出ない。

そんなよく聞くあるあるを覆すようにして、この場に私の叫び声がこだました。



でも盛大な突っ込みが決まったところで、誰も答えてなんてくれない。

だってあるのは…



真正面に見えまするは、憎たらしいくらいに生い茂ったジャングル並の森。

葉と葉が重なりあい、まるで日光を通せんぼしてるようで、薄暗いし気味が悪い。

それが右を見ても左を見ても、ついでに後ろを見ても…



……………え、ここどこ?
そもそも日本なの?
絶対違うよね!?



いや、ちょっと待ってよ…

そもそも私さっきまで体育の授業でバレーしてたはず。



…そう!
相手チームの斎藤さん!

彼女の殺人アタックを顔面にぶっ込まれて、倒れた拍子に後頭部をゴーンッと─



じゃあ何?
まさかまさかだけど。

私、もしかしてバレーボールが顔面に当たって死んだわけ?

…うっわぁ、まじか。

だとしたら私、超絶マヌケな最後じゃんか…
< 2 / 97 >

この作品をシェア

pagetop