ストレートな君
「も〜美乃梨さん」
「ん?」
何か言いたそうな顔してるけど、きっと酷いとか冷たいとかそう言うのが言いたいんだと思う。
「何でもないです」
「あれ、そっか」
てっきり何か言うかと思ったのに。
「それでですね、仕打ちっていうのは1週間毎朝挨拶運動したり、校外掃除したり、反省文書かされたりするんですよ」
「うわぁ、それは大変だねぇ」
私ならしたくないよ絶対。
「美乃梨さん他人事ですね〜。もし今日遅刻したらしなきゃいけないことに気づいて下さいよ」
ほんとあれは勘弁です。と付け足した智哉に疑問を持つ。
「もしかして今までにしたことあるの?」
「......悪いですか?」
気まずそうに照れながら私の方を見てきた智哉に笑いがでる。
「ちょっとそれ酷いです‼︎ だから言いたくなかったのに」
そう言ってぶすっとする智哉に体当たりする。
「いいじゃん可愛いし。まぁそれを1週間したのは可哀想だけど」