クジ引き
「確かに君は最後まで松谷さんの事を信じていたね。偶然写ってしまったあの写真を見ても、松谷さんの肩を持っていた」


緒方先生の言葉にあたしは救いを感じていた。


もしかしたら、文哉ならまだあたしの事を信じてくれるかもしれない!!


でも、それも簡単に打ち砕かれた。


あたしの家には監視カメラが付けられていたのだ。


あたしがケンイチを殺害したことは、どう頑張ってみても言い訳できない状態だ。


「彩花がこんなに残酷に人を殺すなんてな……。俺は彩花を幻滅するよ」


文哉が憎しみを込めた声でそう言う。


「とにかく、加瀬勇太には記憶を取り戻してもらう事にしようか。このまま朝日としていい人間のままいさせたら、みんなも殺しにくいだろう」


緒方先生そういいポケットから注射器を取り出した。
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