囚われ姫と金と銀の王子
「・・・さて、では話をしようか。まず、そうだな。贈り物は喜んでもらえたかな?」
殿下は私が椅子に座ったのを確認すると、そう話を切り出した。
「ああ、あれですか。貴金属類に関しては困った時のお金の足しになりそうです。ありがとうございました。でももういいですよ、気を遣わなくても。あと、あのクローバーとシロツメクサ、あれは私に花かんむりでも作って遊んどけって事ですか?あんなの贈られても飾る訳にもいかないし、どうしたらいいかわかりません」
「あまり喜ばれなかった、という事だね」
「私、物で釣られるような女じゃないですから」
殿下は口元を拳で隠しながら、笑いをこらえている。
・・・何がおかしいのかよく分からない。
何か変な事でも言ったかしら。
「さすが、レイモア国の王女だっただけある。度胸が違う」
「・・・は?どういう事です?」
「レイモア国の内情は昔から知っていたからね。君が国王の愛人達のいざこざに巻き込まれていたって話は、前々から聞いていたよ。まだ幼かったソフィアに、平気で嫌がらせをする性格の悪い愛人達に対して、怯む事無く向かっていったそうだね」