マーガレット
それから1週間が経ち、クリスマスイブ3日前
冬休みとなり、私は昼すぎまで寝ていた
「ふぁぁ……おはよ〜」
お腹が空いて起きると、リビングには和樹しかいなかった
「あれ?お母さんは?」
「父さんと買い物行ったよ。テーブルの上のおにぎり食べろだってさ」
和樹はテレビに釘付けで、ちらりともこっちを見ない
平日のお昼に面白い番組でもやってるのかな
まぁ、いいや……
とにかくお腹が空いた私は早速おにぎりに手を伸ばす
ラップの包を解き、かぶりつく
中には明太子が入っていた
さすがお母さん
私の好物をわかっていらっしゃる
そして2つ目のおにぎりを食べようとしたとき、テレビから気になる言葉が聞こえた