マーガレット

天使の時計台


そして迎えたクリスマスイブ当日

天気予報は見事に的中して、朝から雪が降っている




「本当に変じゃない?」


「はいはい。大丈夫だから」


さっきから何回も同じ質問をしている私に、うんざりした様子のお母さん



待ち合わせ時間まであと1時間


いくら大丈夫だと言われても不安になり、最後に洗面所の鏡で全身をチェックする


髪の毛もいい感じに巻けたし、メイクも上手にできたし、服装もバッチリ




「そろそろ行かなくていいの?」


ちょうど洗面所の前を通りがかったお母さんに言われ、時計を見ると乗車時刻が迫っていた



「うわっ。もう行かなきゃ!」


急いで玄関に行き、ブーツを履く



「気をつけて行くのよ。くれぐれも滑って転ばないように」



見送りに来たお母さんに和樹と同じことを言われる


そんなに私っておっちょこちょいなのかな


まぁ、細心の注意を払って行くけども



「それじゃあ、いってきます!」




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