不器用な彼女と車イス
プロローグ
私は生まれつき、足が不自由。


他は全て健康なのに足だけは動かない。



公園で走って遊んでる子供たち、
部活でスポーツをしてる友人、
手を繋いで歩く恋人…



全て羨ましく感じてしまう。




なんで私だけ……。





周りは優しい。
私に気を遣って生活を手伝ってくれたり。

でもそんな気遣いも、辛いよ…




普通にみんなと接したい。

車イスなんて乗りたくない。






みんなは悪気はない。
でも、差別されてる気分になってしまう。





街中でジロジロ見られるのはもう慣れた。




それより…普通の人になりたい。




みんな…気を遣わないでよ。
普通に接してよ…






「どけ、邪魔」




こんな言葉をかけられたのは
人生で初めてだった。
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