イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
「こちらに価格も載っていますので、ぜひご検討ください」
「ありがとうございます」
彼は落ち着いた笑みを浮かべ、ニコニコとした彼女はぺこりと頭を下げて、また仲良さげに歩いていった。
いいなぁ、なんだかお似合いのカップル……。
恋人かどうか定かではないのに勝手に決め付けてしまい、勝手にほくほくした気分でふたりを見送った。
そうして、特に大きな問題も起こらず、展示会は終了時間を迎えた。
お客様がいなくなり、皆がすぐに撤収作業へと移る中、私はひとり脱力しきって動けずにいた。
「終わったぁ~……」
安堵と疲れで、テーブルの陰にへなへなとしゃがみ込む。しばしぼーっとしていると、頬に突然冷たいものが触れて、「ひゃっ!?」と小さな叫び声を上げた。
「ご苦労さん」
ぱっと見上げれば、テーブルから身を乗り出し、私に缶コーヒーをくっつける部長様の姿が。
「お疲れ様です!」と言って慌てて立ち上がると、差し出されたままの缶コーヒーを遠慮がちに受け取り、頭を下げる。
「ありがとうございます」
「こちらこそ。よく頑張ってくれたな」
彼の労いが嬉しくて、疲れが少し飛んでいく気がした。
和やかなムードで片付け作業が進む中、部長はまだテーブルに置いたままのレシピをおもむろに手に取る。
「ありがとうございます」
彼は落ち着いた笑みを浮かべ、ニコニコとした彼女はぺこりと頭を下げて、また仲良さげに歩いていった。
いいなぁ、なんだかお似合いのカップル……。
恋人かどうか定かではないのに勝手に決め付けてしまい、勝手にほくほくした気分でふたりを見送った。
そうして、特に大きな問題も起こらず、展示会は終了時間を迎えた。
お客様がいなくなり、皆がすぐに撤収作業へと移る中、私はひとり脱力しきって動けずにいた。
「終わったぁ~……」
安堵と疲れで、テーブルの陰にへなへなとしゃがみ込む。しばしぼーっとしていると、頬に突然冷たいものが触れて、「ひゃっ!?」と小さな叫び声を上げた。
「ご苦労さん」
ぱっと見上げれば、テーブルから身を乗り出し、私に缶コーヒーをくっつける部長様の姿が。
「お疲れ様です!」と言って慌てて立ち上がると、差し出されたままの缶コーヒーを遠慮がちに受け取り、頭を下げる。
「ありがとうございます」
「こちらこそ。よく頑張ってくれたな」
彼の労いが嬉しくて、疲れが少し飛んでいく気がした。
和やかなムードで片付け作業が進む中、部長はまだテーブルに置いたままのレシピをおもむろに手に取る。