イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
だから、いつの間にか私と花苗の中では、“先に結婚できなかった方が婿探しをしなければいけない”という決まりができあがっていた。
今時、婿になってくれる人なんているんだろうか。それに、自分の苗字が変わらないと結婚した実感も湧かなさそう。
そんな懸念から、私達は早い者勝ちで結婚してお嫁にいかなくちゃ!という競争心を、密かに抱いていたのだ。私の結婚願望が強いのもそのせい。
結果、このレースに勝ったのは花苗。
私と違って、世渡り上手甘え上手な彼女は、男友達も多かったし、難無く彼氏も作っていて……だからこそ私は油断していた。
二年前、新しい彼氏ができたと言ってきた時、今回も長続きしないだろうと高を括っていたら……まさか、すんなり結婚しちゃうなんて!
しかも彼は次男。お兄さんも結婚していて、すでに実家で同居しているため、花苗は彼とふたりで仲良く平和に暮らしている。
おかげで、私は婿探しに奔走することになってしまったのだ。両親はこうやって結婚を急かしてくるし、まだ二十六だというのに気が焦ってしまう。
まず彼氏を作らないことにはどうにもならないけど、それよりも、刷り込みされたように“婿”というのが常に頭にあって、うまくいかないのが現状。
それが原因で、これまで何度か失敗している恋愛を脳裏にチラつかせつつ、重いため息を吐き出す。
今時、婿になってくれる人なんているんだろうか。それに、自分の苗字が変わらないと結婚した実感も湧かなさそう。
そんな懸念から、私達は早い者勝ちで結婚してお嫁にいかなくちゃ!という競争心を、密かに抱いていたのだ。私の結婚願望が強いのもそのせい。
結果、このレースに勝ったのは花苗。
私と違って、世渡り上手甘え上手な彼女は、男友達も多かったし、難無く彼氏も作っていて……だからこそ私は油断していた。
二年前、新しい彼氏ができたと言ってきた時、今回も長続きしないだろうと高を括っていたら……まさか、すんなり結婚しちゃうなんて!
しかも彼は次男。お兄さんも結婚していて、すでに実家で同居しているため、花苗は彼とふたりで仲良く平和に暮らしている。
おかげで、私は婿探しに奔走することになってしまったのだ。両親はこうやって結婚を急かしてくるし、まだ二十六だというのに気が焦ってしまう。
まず彼氏を作らないことにはどうにもならないけど、それよりも、刷り込みされたように“婿”というのが常に頭にあって、うまくいかないのが現状。
それが原因で、これまで何度か失敗している恋愛を脳裏にチラつかせつつ、重いため息を吐き出す。