貴方が好きです。

8月



高校1年生 8月…



8月に入り夏真っ盛りで長時間の部活は地獄になったこの時期、

来週には大会が始まる。

その為こんな地獄の中でも部員全員、

一生懸命部活に励んでいた。







「休憩ー!」






部長の号令を聞くと部員全員、

七瀬先輩からドリンクを受け取った後

木の日陰などに避難した。







「あっちぃー、溶けるー。」

「暑いって言うな、もっと暑くなる。」

「言わなくてもあちぃーよー…」






そう言いながらタオルで汗を拭く望月。

こんな中、来週試合すんのかよ…

俺も汗を拭きながら思っていたが

なかなか汗が止まらないので、







「顔洗ってくるわ。」

「おっ!いいね!俺も行く!」

「望月ー、ちょっといいか。」





2人で丁度水道に向かおうとした時、

顧問が呼ぶのが聞こえた。

望月は小さい声で、うぇー、と嫌な声をだしていたが、

悪ぃ行ってくるわ、と物凄く嫌そうな顔をしながら行ってしまった。

俺は望月を待ってるのもあれなので

1人で水道に向かった。



< 32 / 96 >

この作品をシェア

pagetop