貴方が好きです。


「ていうかさ、好きじゃなくても付き合えば良かったんじゃね?」

「は?無理だから。」

「いやあんな美人を振る方が無理だから。」






望月の言ってる意味が分からん。

そう思い眉間に皺を寄せていると、

これだから真面目ちゃんは、と白い目で見られた。

何故俺が白い目で見られないといけないんだ。

ふぅ、と望月はため息をついた後

まぁ過ぎた事をごちゃごちゃ言ったって仕方ねーよな、と言って






「次会った時はちゃんと言えよ。」

「おう。」







その日がいつか分からない。

でも、出来れば早く、七瀬先輩に会いたいな…。




-----望月という男が居てくれて良かったと思った、高校最後の4月。



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