貴方が好きです。


「結局さー、卒業までに会えなかったらどうするよ?」

「ん?あー…」






はっきり言うと、そこまで考えていなかった。

なんとなく、そう、なんとなくだが

卒業までに一度くらいは会えると思っていた。

でも部活を引退してしまえば会える可能性が低くなる。

というか、会えなくなるに決まっている。






「佐伯部長に相談してみれば?」

「いや、いいんだよ。」

「え?」

「会えなかったら会えなかったで。」






そう言えば望月がニヤつきながら

そういう運命だから?と俺を馬鹿にしてきたのでケリを入れた。


< 79 / 96 >

この作品をシェア

pagetop