Savior-社長は救世主-ⅱ
「これ、どう?」
ショーケースを覗き込む社長
社長が言うコレを見る
いかにも婚約指輪っという感じ
ダイヤがキラキラ輝いていて
ダイヤの周りの装飾品にも
なにやらキラキラと輝いている
確かに綺麗だ
が、しかしコレっていくらだ?
値札を見れば
一十百千万、十万、百…万
『無理っ!こんなのつけられない!』
そんな高いものをつけていたら
気が狂いそうになる
えー、と社長は不満顔だ
『社長っ、婚約指輪って必要ですか?私には必要性がわかりませんっ!そのお金があれば、社長が買いたい車の足しにはなるんじゃないですかっ?』
社長の腕を掴んで訴える私に
社長は私の手に優しく手を被せ
「澪、あれはあれ。それにあれ以上に欲しいのは澪だから。澪に必要な物を買うのは当たり前」
俺の奥さんなんだから、と
嬉しそうにまたショーケースを見始めた