失恋シンデレラ
「王子様、現れるといいね」

私はそう言う男の人に頭を下げてから、手を振った。

あ、そういえば名前聞いてないや。
美容室から離れてからそう気づく。

まあいっか。
また髪が伸びたら、あの美容室に切りにいこう。

私は雨上がりの満天の星空を眺めながら、ショッピング街を歩いて行った。
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