美月~大切なあなたへ~


私はみっちゃんを外へ連れ出した。



なんだかみっちゃん、いつもと違ってるし…



今聞いた方がいい気がして…




「美緒ちん~?なんで外?掃除はいいの?」



やっぱりいつもと違う!



みっちゃんが掃除を気にするなんて!!



まぁ、みっちゃんは根は真面目だし、“面倒臭い”なんて言っても、しっかり掃除やってるし。



でもあからさまに気にするなんておかしい!




『みっちゃん!こっち!』



私は人の来ない校舎裏までみっちゃんを連れてきた。




『で、お話は何?』



「…………。」




黙ったまま下を向くみっちゃん。






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