美月~大切なあなたへ~
「『いただきまーす。』」



「美緒ち~、いつまでニヤけてるの?」


みっちゃんがニヤニヤしている。


『ニヤけてない!おかずがおいしいなぁって思ったの!』


「ふ~ん…?」



みっちゃん……

いつまで私をイジめんのよ……





食べ終わって、皿とかを片付けていたら、日明先生も片付けにきた。



「おっ、珍しい。日高が全部食ってる。」



皿と私を見比べて、悪戯っぽい笑顔を向けた。



「なんだぁ?お前、唐揚げだと、全部食うのか?」


今日のおかずは唐揚げ。


「さっき、おかずおいしいって言ってたもんなぁ。」


『へっ?』



日明先生は、皿を片付けながら言った。


…みっちゃんとの話聞いてたの?


じゃあ、ニヤニヤしてたのも見てたりして……


うわっはずっ!!



「そうかぁ、唐揚げが好きなのかぁ!」



はははって笑って、先生は席に戻ってしまった。



“唐揚げ好き”


まぁ好きだけど……





これから、唐揚げが給食に出たら残せない………









今日はたまたまテンション上がってて、

勢いで全部食べただけなんだけどね………







そして、ついに五時間目♪










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